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【明解要解】武道必修化、成否のカギは? 「相手敬う精神」の指導が重要 (2/2ページ)
このニュースのトピックス:大学教育
授業を受ける前は「きつい、こわい」というイメージを持つが、実際、武道の授業が始まると、次第に「楽しい」という印象をもつ生徒が多いという。同中3年の百瀬雄亮(ゆうすけ)君は「対戦相手の存在があるから成立するのが武道だとわかり、相手に感謝するようになった」と話す。
保健体育科代表の酒井健弥教諭は「中学校では勝敗にこだわらず、対戦相手を敬う精神をはぐくむのが大切」と意義を強調する。
産経新聞でインターネットを通じて読者の意見を聞いたところ、必修化を歓迎する声の一方で、「武道が弱い者いじめに悪用されないだろうか」(大阪府の50代男性)「暴力犯罪の温床になるのではないか」(愛知県の30代男性)という意見が寄せられた。
過去にも、暴力との関係が取りざたされた時代があった。連合国軍総司令部(GHQ)は戦後、武道を「愛国イデオロギーに強化された殺傷技術」とみなして、学校教育での武道の禁止を発令した。
しかし、武道はスポーツとして見なされ、昭和22年度の「学校体育指導要綱」に「すもう」が登場し授業に認められた。その後、柔道や剣道も復活し、平成元年度の学習指導要領改訂ではこの3種目などが選択種目として「武道」のカテゴリーで教えられるようになった経緯がある。
神戸女学院大学の内田樹(たつる)教授(武道論)は武道には古くから伝わる呼吸法や瞑想(めいそう)法など自分自身と向き合うけいこがあることを指摘し、「正しい指導がなされれば、武道は精神の鍛錬になる。対戦相手に対する礼儀はコミュニケーション能力を向上させることができる」と話す。教育現場でいかに武道を適切に指導できるかが、必修化の成否のカギとなりそうだ。
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