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【がんと闘う ワクチン療法】(上)“第4の治療”に期待高まる (2/2ページ)
このニュースのトピックス:病気・医療
臨床試験に参加する浅野耕路さん(80)=港区=は9回目の治療を終えた8月末、「抗がん剤治療を終えたときはもう駄目だと悩んだが、まだ治療法があると聞いて希望が持てた」と笑顔をみせる。
陽性患者は生存2倍
中村教授が開発したペプチドを使った臨床試験は平成18年から、食道がんや胃がん、大腸がんなどで全国の大学病院を中心に行われ、ワクチンに反応するリンパ球が陽性の患者は、陰性の患者に比べて生存日数が2倍以上長いことが分かっている。
また、久留米大学病院(福岡県久留米市)が実施する別のペプチドワクチンと抗がん剤を組み合わせた併用療法では、従来なら生存期間の中央値が10〜12カ月という既存の治療法がない前立腺がん患者の中で、HLA(白血球の型)が「A2」というタイプでは25カ月と約2倍長くなる効果が得られている。
こうした成果に患者の期待は高まるが、米国には「ペプチドワクチン単独では効果が乏しい」という論文もあり、有効性をどう判断するか課題も多い。
中村教授は「がんの治療法はゲノムを使うことで大きく変わってきている。医薬品になれば、日本のがん死亡を年10万人は減らせるのではないか」と期待を寄せている。
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【用語解説】がんワクチン療法
がん細胞が持つ特異的な抗原などの“目印”を見つけ、リンパ球などにがん細胞のみを攻撃させる治療法で、免疫療法の一つ。抗原にはペプチドのほかに、患者から採取した血液中の樹状細胞やがん細胞、DNAなどがあり、世界的に開発が進められている。
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