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【がんと闘う ワクチン療法】(上)“第4の治療”に期待高まる (1/2ページ)

2009.11.6 07:46
このニュースのトピックス病気・医療
膵がん患者へのペプチドワクチンの投与は、脚の付け根にあるリンパ節に注射する=千葉県船橋市の千葉徳洲会病院膵がん患者へのペプチドワクチンの投与は、脚の付け根にあるリンパ節に注射する=千葉県船橋市の千葉徳洲会病院

 ■免疫力高め、がん細胞たたく

 ■臨床試験で有効性検証

 体が本来持っている免疫の力を利用して、がん細胞を攻撃する「がんワクチン療法」が大きな注目を浴びている。中でも、ペプチド(タンパク質の断片)を使った療法は、複数の病院で安全性や有効性を検証する臨床研究が始まっており、既存の治療法がなくなったがん患者からの期待は高い。手術、放射線、抗がん剤に次ぐ治療法として、専門家からも熱い視線が送られている。

  

治療 生きる希望に

 「すごい効果が出るとは思ってなかったが、何らかの手応えは感じている」。千葉徳洲会病院(千葉県船橋市)の浅原新吾副院長(消化器内科)は、ペプチドワクチン療法の印象をこう話す。

 同病院は3月から、日本のゲノム(全遺伝情報)解析研究を率いてきた東京大学医科学研究所(東京都港区)の中村祐輔教授(同研究所ヒトゲノム解析センター長)が開発したペプチドを使い、既存の治療法が尽きた膵(すい)がん患者を対象に臨床試験を行っている。

 膵がんは診断から1年以内で亡くなる人も多く、治療法が尽きた患者の余命は一般的に数カ月とされる。同病院が臨床試験を行っている患者の中には腫瘍(しゅよう)が縮小したり、マーカーが下がったりした患者もいたという。

 浅原副院長は約10年にわたり、癌(がん)研有明病院(江東区)で消化器がんの治療に携わってきた経験を持つ。肝がんなどの患者ではごくまれにがんが自然消失するケースがあったが、膵がんではそうしたケースはみたことがなく、臨床試験の経過を驚きながら見守っているところだという。

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膵がん患者へのペプチドワクチンの投与は、脚の付け根にあるリンパ節に注射する=千葉県船橋市の千葉徳洲会病院
がんペプチドワクチン療法のしくみ
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