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【がんと闘う ワクチン療法】(上)“第4の治療”に期待高まる (1/2ページ)
このニュースのトピックス:病気・医療
■免疫力高め、がん細胞たたく
■臨床試験で有効性検証
体が本来持っている免疫の力を利用して、がん細胞を攻撃する「がんワクチン療法」が大きな注目を浴びている。中でも、ペプチド(タンパク質の断片)を使った療法は、複数の病院で安全性や有効性を検証する臨床研究が始まっており、既存の治療法がなくなったがん患者からの期待は高い。手術、放射線、抗がん剤に次ぐ治療法として、専門家からも熱い視線が送られている。
治療 生きる希望に
「すごい効果が出るとは思ってなかったが、何らかの手応えは感じている」。千葉徳洲会病院(千葉県船橋市)の浅原新吾副院長(消化器内科)は、ペプチドワクチン療法の印象をこう話す。
同病院は3月から、日本のゲノム(全遺伝情報)解析研究を率いてきた東京大学医科学研究所(東京都港区)の中村祐輔教授(同研究所ヒトゲノム解析センター長)が開発したペプチドを使い、既存の治療法が尽きた膵(すい)がん患者を対象に臨床試験を行っている。
膵がんは診断から1年以内で亡くなる人も多く、治療法が尽きた患者の余命は一般的に数カ月とされる。同病院が臨床試験を行っている患者の中には腫瘍(しゅよう)が縮小したり、マーカーが下がったりした患者もいたという。
浅原副院長は約10年にわたり、癌(がん)研有明病院(江東区)で消化器がんの治療に携わってきた経験を持つ。肝がんなどの患者ではごくまれにがんが自然消失するケースがあったが、膵がんではそうしたケースはみたことがなく、臨床試験の経過を驚きながら見守っているところだという。
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