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【新型インフル】夏に増加なぜ?  火だねくすぶり拡大中 (1/2ページ)

2009.8.12 22:39
このニュースのトピックス新型インフルエンザ
最近の主な新型インフルエンザ集団感染事例最近の主な新型インフルエンザ集団感染事例

 夏休みに入っても、新型インフルエンザの国内感染者増加に歯止めがかからない。国が自治体に全感染者の報告を求めることをやめた7月24日以降も、サマーキャンプや部活動などで集団感染が相次いで報告されている。通常なら夏には増加しないはずのインフルエンザ。専門家らは「冬を考えると、いまの状況は『流行』にはあたらない」と警告している。(蕎麦谷里志)

 一般にインフルエンザウイルスは湿気や高温に弱いとされる。例年の季節性インフルの流行も、1〜2月ごろにピークを迎え、暖かくなる5月の連休明けには収束している。

 しかし、新型インフルは5月上旬に国内初の感染者が報告されて以降、兵庫、大阪両府県を中心に感染が拡大。同月下旬にいったん減少したものの、6月に入ると再び増加に転じた。

 7月24日以降は政府の方針転換で全数把握をやめたため、正確な感染者数は不明だが、国内感染は6000人に迫っていると推測されている。学校が夏休みに入ってからも、高校野球で甲子園出場を決めた天理高校(奈良県)、大阪市主催のサマーキャンプ、早稲田大応援部…。全国高校総合体育大会(インターハイ)では、岡山、埼玉、沖縄の女子バレーボール部代表が、集団感染のため欠場を余儀なくされた。

 真夏にもかかわらず、感染者の報告が減らないのはなぜか−。国立感染症研究所の岡部信彦感染症情報センター長は「増えているように見えるだけで、一般的なインフルエンザの広がり方を考えると、現在のような1週間で数千人という規模の増加は増えているうちに入らない」と指摘する。

 季節性インフルでもピーク時の感染者は1週間に100万人を超す。多くの人が免疫を持たない新型では感染者はさらに増えると想定され、「本格的な流行時と比較したら、現在の感染拡大はわずかな変化にすぎない」(岡部センター長)。北里大医学部の和田耕治助教(公衆衛生)も「現状は火種がくすぶりながら全国に広がっている状態。感染者が急増するのは秋以降だろう」と分析する。

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