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精神疾患での労災認定269人 3年連続最多更新
このニュースのトピックス:メンタルヘルス
仕事のストレスなどが原因で鬱(うつ)病などの精神疾患を患ったとして、平成20年度に労災認定された人が269人となり、3年連続で過去最多を更新したことが8日、厚生労働省のまとめで分かった。年代別では20、30代が最も多いが、50代の増加も目立った。自殺(未遂を含む)を図った「過労自殺者」も高い水準で推移。厚労省は「厳しい経済情勢の中、過酷な労働を強いられている状況が読み取れる」としている。
厚労省によると、20年度の精神疾患の労災申請は927人(前年度比25人減)で認定は269人(同1人増)。認定者のうち、自殺者は66人で、過去最高だった前年度の81人よりは減ったが、過去2番目の高い水準となった。
認定者269人を年齢別で見ると、30代が74人と最多で20代が70人、40代が69人と若年層で多い。ただ、50代も前年度31人から43人に増え、増加率は約39%と全世代で最も高かった。
1カ月の平均時間外労働は、20時間未満が69人と最多で、100〜120時間が31人、120〜140時間が24人だった。160時間以上の長時間勤務のケースも20人いた。ただし、精神疾患の場合は「上司からのいじめなど、時間以外の要因も大きい」(厚労省)という。職業別では製造業が最も多く50人。卸売・小売業48人、医療・福祉26人と続いた。
一方、過剰な労働が原因で脳や心臓に疾患をきたして過労死した人も158人と過去2番目に多かった。過労死の認定数は17年度以降、減少傾向にあったが2年ぶりに上昇に転じた。
厚労省は「19年度から、精神疾患の割合が脳・心臓疾患を上回っている。企業に対する指導や、メンタルヘルス対策の支援などを強化していきたい」としている。