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「思い切り走りたい」 心肺同時移植の男性退院 大阪
このニュースのトピックス:病気・医療
大阪大病院(大阪府吹田市)で、国内初の心肺同時移植を受けた同府内の30代の男性が24日、退院した。院内で会見した男性は「手術から1日ごとに体が変化していった。桜の木の下で、大きく息を吸って思い切り走ってみたい」と喜びを語った。
移植手術から66日目での退院。男性は「常にベッドの上で体を休めながら毎日を過ごしていた生活が、2カ月間で歩いたり階段を昇れるようにまでなった」と入院生活を振り返り、心臓と肺を提供したドナーとその家族には「本当にありがたく、言葉では言い表せない」と謝辞を述べた。
退院後は「以前通っていた大学院で命にかかわる研究や、移植医療の普及活動などに参加したい」と意欲をみせたが、「子供が移植を受けられない現状でいいのか、もっと活発な議論があってもいいのではないか」と語り、日本の移植医療の現状に疑問を投げ掛けた。
男性は先天的な心臓病が原因で肺に影響する「アイゼンメンジャー症候群」と診断され、今年1月に国内初の心肺同時移植を受けた。移植後はリハビリをしながら退院の時期を待っていたが、拒絶反応もなく、経過も順調だったため、予定より約1カ月早い退院となった。
移植を担当した阪大病院心臓血管外科の澤芳樹教授は、移植後も容体が順調に経過したことについて「この移植でなければ助からない人がいる。再生医療や人工臓器では対応できない医療で、今後も定着するよう努力したい」と話した。
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