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乳がん 「自己触診」に期待高まる 簡易キットも登場 (1/2ページ)
乳がんの早期発見につながるとして「自己触診」への期待が高まっている。医師検診のマンモグラフィ(乳房X線撮影)は精度は高いものの、若い女性ではがんを見つけにくい。日本は乳腺専門医が少ないこともあり、自己触診のやり方を知る女性は多くないとみられているが、最近は自己触診を推奨する自治体が増え、自分で感触が確かめられる市販の簡易キットも登場してきた。(昌林龍一)
◆広がる啓発活動
「正しい自己触診の知識があれば、もっと早くに発見して治療できた…」。乳がん経験者の女性会社員(45)は、医師から自己触診について説明がなかったと振り返る。
自己触診は自分で乳房を触り、しこりがあるかどうか調べる。閉経前の女性は月経終了後1週間以内、閉経後の女性は一定の日に行う。しこりが、がんで「ステージ1」(2センチ以下)ならば進行前で治療しやすく、毎日チェックできる自己触診は意義がある。
福島県郡山市は平成17年から、千葉県市川市は20年から、自己触診のやり方を図解入りで市のホームページで紹介。東京都中野区は18年から年1回、医師を招き、区民に無料で自己触診の講習会を開催している。このうち、郡山市では、「検診のない30代なので自己触診のやり方を教えてほしい」との市民からの要望を受け、自己触診の啓発を始めた経緯がある。
◆映りにくい20代
医師による乳がん検診は16年の国の指針に基づき、多くの自治体が40歳以上の女性を対象に視触診とマンモグラフィを実施。「マンモグラフィ以外に死亡者を減らす科学的根拠はない」との見方もある。
ただ、日本乳癌(がん)学会認定専門医である新宿ブレストセンタークサマクリニック(東京都新宿区)の日馬(くさま)幹弘院長は「マンモグラフィは乳腺の発達した20代の女性ではがんが映りにくい」と限界を指摘するとともに、「別に超音波検診もあるが、大きな乳房では超音波が内部に届きにくい」と説明する。



