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【ゆうゆうLife】向き合って 俳優・長門裕之さん(74)(下) (1/3ページ)
■老老介護の激しい現実 励みは「妻、洋子のキス」
妻で女優の南田洋子さん(75)を5年ほど前から自宅で介護している俳優、長門裕之さんは現在、74歳。自身の健康不安を感じながらの介護です。少子高齢社会の到来で高齢者が高齢者を介護する、いわゆる「老老介護」は珍しくありません。しかし、長門さんは「介護する充足感で活性化していて、死なない気がする」と前向きです。(竹中文)
今、本当に私がほしいのは力です。洋子を軽々と持ち上げる力が残っていれば、楽だろうけれど、その力がない。だから、洋子に体を全部預けられると受けきれないんです。
私自身、平成7年には解離性動脈瘤(りゅう)を治療しました。以来、血がさらさらになる薬は飲み続けていて、先日、風呂場の備品に左手をぶつけたときには、アザが大きくなってしまいました。
今年11月上旬、テレビで洋子と私のドキュメンタリー番組が放映された後も、視聴者から「洋子さんより長門さんの方が危なく見える」などというメールや電話が寄せられました。そんな反響には、笑っているしかありません(笑)。「絶対、大丈夫」なんて言えませんから。
その取材では、入浴の撮影は遠慮してもらいました。しかし、通常は、私が洋子を湯船に入れたり、風呂場で体や頭を洗うのを手伝っています。顔を洗うときに「せっけんがついた手を顔へ」と教えても、必ず頭にあててしまうので、目の前で自分の顔を洗ってみせます。
背中にお湯を流すときには「お背中を、ながしましげお〜」なんて駄洒落を言うこともあります。彼女は笑います。お笑いタレントではなく、私がギャグを言う意外性が面白いのでしょうか(笑)。2人分を洗うため、入浴に2時間もかかります。


