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【ゆうゆうLife】医療 がん患者が働くということ(下) (1/3ページ)
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■乗り越えた経験を次に
患者自身が選択を迫られることが多いがんの治療では、患者にとって、医療者からの情報だけでなく、経験者からの情報も重要。がんを乗り越えた人が、今、病を患っている患者に経験を伝えることを、職業として成立させようとの動きが出ています。(北村理)
「これまでの仕事は年内で清算します。来年からはがんにかかわる情報発信を仕事にしようかと思います」と、都内在住の山本香さん(52)=仮名=は言う。
フリーで企画や広報の仕事をする山本さんは昨年、乳がんの治療を始めた。今は仕事のかたわら、NPO法人「キャンサーネットジャパン」(東京都文京区)が主催する「乳がん体験者コーディネーター養成講座」に参加している。
受講生が医療機関などでコーディネーターとして、患者や家族に情報を適切に伝えられるようにするのがねらいで、医療者らが講義する。
山本さんは1年間の闘病中に母親を肺がんで看取(みと)った。「私は手術、抗がん剤、放射線治療という3大治療をすべて経験し、母の看取りでは緩和ケアを知りました。いわば、初期治療から看取りまで経験したことになります」としたうえで、受講の動機について「がん患者と交流して、地方では特に情報が少ないことを知りました。私の貴重な経験をこれから闘病する人に伝えるべきだと思いました」と話す。
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