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【ゆうゆうLife】医療 勤務医が辞める理由(中) 患者の感謝があれば… (3/3ページ)
このニュースのトピックス:病気・医療
医師の疲労感を増すのは、人手不足による睡眠不足だけではない。患者への説明責任が求められるようになり、治療承諾書など書類の作成業務が大幅に増えたことも過重労働につながっている。
厚生労働省が、3年以上同じ病院に勤務する医師を対象に調査したところ、7割近くが「3年前より勤務負担が増えた」と回答した。
NPO「医療制度研究会」を創設し、医療現場の窮状を訴えている本田宏・済生会栗橋病院副院長は「米国では数人がかりでする作業を、日本では医師が1人でしている。医師の増員だけでなく、医療者全体の規模を大きくする必要がある」という。栗橋病院の職員数は日本ではごく平均的だが、310床で474人。これに対して、米国のある350床の病院では2011人だった。医師は栗橋病院の47人に対して、米国では371人と8倍近かった。
本田副院長は「環境を整えるには時間がかかるが、今すぐ効果があるのは、患者さんの協力だ」と指摘する。栗橋病院では、主治医が看取(みと)りの場に遅れ、家族に土下座を求められたことがあるという。「医師を取り巻く環境は厳しいが、患者さんの感謝があればやっていける。それが裏目に出たときほど医師は精神的にダメージをうける。医療資源には限界があること、医療には予測できない面があることを理解してもらうだけでも、医師は救われる」と話している。
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