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【中川晶の生き方セラピー】異常なほど手を洗う社員
30年近く、主人と会社を経営していますが、昨年入社した独身男性社員のように、異常なほどせっけんで手を洗う人は初めてです。中学生時にいわれた言葉がショックで、そうなったそうです。1日10回は時間をかけ洗うので、仕事もはかどりません。潔癖性でもなく机は雑然としています。どう付き合えば…。
大阪市 自営業(50)
これは、いわゆる強迫神経症ですね。
本人からの相談は多いけど、周りからの相談は珍しいので、周囲の対応ということで考えてみましょう。
洗浄強迫をみたことがない人が、初めて、いつまでも手洗いをやめない人をみると、異様に感じるかもしれません。でも一番苦しんでいるのは本人なんです。
本人は、何とか治そうと躍起になってますけど、その治そうという気持ちや、治し方が強迫的で、苦しそうです。
強迫神経症については、最近では医学的にも、多くのことが分かってきています。薬で簡単に治るようなことを言う人がいますけど、あれは間違い。
結構、治りにくい病気の一つです。
なぜかというと、強迫神経症というのは、病気と性格がくっついていて、分離しにくいからです。
性格でいうと、こだわり屋さんかな。ものや事柄にこだわるので、妥協しにくい人ともいえます。
お宅の社員さんの場合、ミスが多く、机などは雑然としているとのことです。本人のこだわりが、他の方向にむいているのでしょうね。
さて、あなたは「どう付き合えばいいか、分からない」とお書きです。実はこの人、案外わかりやすい人なんですよ。
だってね、強迫神経症の人は、ストレスが高いと、唐突に、手洗いの回数が多くなりますから。すぐ分かります。
手洗いの回数が増えたら、「何か困っていることがないか」と、聞いてあげることが効果的でしょう。
ただし、この記事は、お宅の社員さんに見せないでくださいよ。
わざと手洗いを増やされてはたまりませんもの。
また、手洗いを禁止すると、症状は余計エスカレートするので、周りの人は手洗い行動は、見てみぬフリがいいでしょう。
(大阪産業大学教授、なかがわクリニック院長)