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緑内障 人間ドック、見落とす危険 (1/2ページ)

2008.6.18 08:03
このニュースのトピックス病気・医療
診察室で緑内障患者に眼底写真について説明する安達京院長=東京都港区虎ノ門のアイ・ローズクリニック診察室で緑内障患者に眼底写真について説明する安達京院長=東京都港区虎ノ門のアイ・ローズクリニック

 40歳以上の20人に1人が発症し、中途失明の原因疾患で最多の緑内障。早期発見できれば点眼薬で視野欠損を防止できるが、自覚症状がないため眼底検査が重要だ。ところが人間ドックの2割は、眼底写真の診断を眼科以外の医師が行っており、見落とされる危険が高いことが患者団体の調査でわかった。(八並朋昌)

 調査したのは患者団体の緑内障フレンド・ネットワーク。昨年10月に無作為抽出した人間ドック425施設から回答を得た。98・3%は基本検査項目に眼底検査を入れているが、明確に「緑内障検出のため」としているのは、このうち47・1%だけ。同9・6%は、診断のための眼底写真を片方しか撮影していない。さらに19・0%は1次検診の眼底写真を、眼科以外の医師が判定していた。

 眼科医が両目の眼底写真を判定する施設は、緑内障の疑いの検出率が4・3%だが、眼科以外の医師が片方だけの写真で判定した場合は0・5%に急落する。同ネットワーク代表顧問で赤坂北沢眼科院長の北沢克明さん(71)は「現行の人間ドック検査指針による検査状況では、緑内障が見落とされる危険がある」と警鐘を鳴らす。

 同会は、代表を務める柿沢映子さん(69)=柿沢弘治元外相夫人=が、患者同士の支え合いや緑内障予防を目的として平成12年に設立し、会員は1600人余り。映子さんは東京の大学病院を受診していたが、適切な治療が行われず末期症状に。北沢さんを訪ねて手術を受け、進行は止まったが視野の9割を失った。

                   ◇

 眼球は、瞳孔前後のすき間を房水(ぼうすい)と呼ぶ体液が満たし、球としての張りを調節している。房水が生産過剰や排出不良になると眼球内の圧力(眼圧)が高くなり過ぎ、眼球後端から脳につながる視神経を押しつぶしてしまう。これが緑内障の原因の一つ。また、視神経が先天的に弱く、通常の眼圧でもつぶれてしまう正常眼圧緑内障は、40歳以上の発症者の7割を占める。

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診察室で緑内障患者に眼底写真について説明する安達京院長=東京都港区虎ノ門のアイ・ローズクリニック
右目の視野欠損(灰色部分の)イメージ【初期】。中央右寄りの点は正常時もある盲点
右目の視野欠損のイメージ【中期】
右目の視野欠損のイメージ【末期】
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