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白内障での失明防ぐ ベトナム 順天堂大と国際NGOが連携 (2/2ページ)

2008.5.14 07:59
このニュースのトピックスアジア・オセアニア
患者を診察するベトナムの眼科医師(左)。白内障による失明予防を目指し、順天堂大学医学部などが現地で眼科医の養成に乗り出す(日本財団提供)患者を診察するベトナムの眼科医師(左)。白内障による失明予防を目指し、順天堂大学医学部などが現地で眼科医の養成に乗り出す(日本財団提供)

 一方、ベトナムでは50歳以上に限ると、その人口の5%に相当する51万8000人が失明しており、うち約7割は白内障が原因とされる。また、白内障で失明する人は毎年、8万人にも上る。手術などの適切な治療を受ければ失明を防げたにもかかわらず、手術を受けられないなどの理由からだ。「首都ハノイやホーチミンなどの都市部を除く地方では白内障の手術を受けられないケースが目立ち、特に地方での対策が急務とされてきた」(ヘレンケラー)。

 ベトナムは近隣国のカンボジアやラオスなどと異なり、地方にも医療従事者が存在し、医療へのアクセスが比較的整っている。こうした医療従事者に感染症の予防策など公衆衛生の知識を身につけてもらえれば、医療水準の底上げが見込めるとして、ベトナムが事業対象地に選ばれたという。

 事業計画では、手術などの技能を指導できる地方の眼科医650人を育成。順大の平塚義宗准教授(眼科学)らが現地入りし、ハノイのベトナム国立眼科病院(VNIO)の協力も求める。

 順大によると、世界全体で失明者は3700万人おり、うち3分の2は白内障やビタミンA欠乏症など治療可能な疾患が原因。また、3700万人の9割以上は開発途上国に集中し、順大は「避けることのできる失明の撲滅」を国際協力の目標に掲げている。

 平塚准教授は「事業完了時には、ベトナムの眼科医療従事者が自らプロジェクトを持続させられるよう地域に定着させたい」と話している。

白内障

 眼球の「水晶体」が灰色や黄褐色に混濁する病気。水晶体は、目をカメラにたとえるとレンズに相当する部分。目がかすむなど視力が低下し、適切な治療を行わなければ進行して失明することも。治療方法は水晶体に代わる人工的なレンズを入れるなど。老化が最大の原因で、80代の大部分は検査で発見されるという。日本では患者負担がかなり軽い「日帰り手術」も可能。

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患者を診察するベトナムの眼科医師(左)。白内障による失明予防を目指し、順天堂大学医学部などが現地で眼科医の養成に乗り出す(日本財団提供)
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