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引きこもり克服 広がる声楽療法 医学的な検証も着々と進む (3/3ページ)
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9回目のレッスン後、経緯を語る女性を見て、伴奏のピアニスト、小松沢恭子さんは「最初は言葉も出せなかったのに、こんなにしっかり話せるようになるなんて」と驚きを隠さない。
佐藤さんは「奇声を発し猿のように歩く引きこもりの20代男性は、毎週1回のレッスンを9カ月続けて回復。就職もできた」。「声が小さくて会社で発言を無視される」と悩んだ30代男性は、数回のレッスンで声が出るようになり「無視されなくなった」という。
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斎藤さんは、こうした回復例を自分の目で見て、一昨年11月から、診療部長を務める千葉県船橋市の爽風会佐々木病院で、佐藤さんを招いた声楽療法を隔週で試行。入院、外来、デイケアの10〜80代の、引きこもりをはじめ認知症、統合失調症の患者が「毎回15人ほどでグループレッスンを受けている。個人レッスンより効果は薄いが、何を勧めても参加できなかった人が続けられるなど、2割ほどの人に顕著な効果がある」といい、学会発表に向けた研究論文作成に着手した。
斎藤さんによると、成人を含む引きこもりは100万人を超す。「佐藤先生は決して強制的なことは言わずに“うまく歌う”よう導く。これが自己コントロールや精神バランスを引き上げるのでは」と分析する斎藤さんは「療法機会を増やすため、佐藤式メソッドをきちんと習得したお弟子さんが増えれば…」と話す。
問い合わせは佐藤さんの自宅スタジオ(電)029・887・2394、ファクス029・887・7233。佐々木病院(電)047・429・3111。


