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【明解要解】注目される「医療メディエーター」事故の際「橋渡し」役、資格認定へ (1/2ページ)

2008.4.28 08:19
このニュースのトピックス医療問題

 ■事故の際「橋渡し」役、資格認定へ

 医療事故などの際、対話による紛争解決に導く「医療メディエーター」の存在がクローズアップされている。メディエーターは英語で仲介者、調停者の意味で、医療者側と患者の間に入り、中立的な立場で両者の「橋渡し」を担う。「日本医療メディエーター協会」(理事長・高久史麿自治医科大学学長)が発足し、本格的な人材育成と資格認定がスタートする。(柳原一哉)

 医療事故が絶えない中で、医療過誤訴訟は原告、被告双方に満足な結果を与えているとは言い難い。交通事故後に搬送先の病院で、当時高2の次男を医療過誤で失い、訴訟を勝ち抜いた経験がある佐々木孝子さん(大阪府豊中市)は、「医学の素人が、やっとつかんだ勝訴だった。白黒はついた。だが失われた命は戻らない。むなしい喪失感だけが残った」と打ち明ける。

 一方、医療者側は常に訴訟リスクを抱えて臨床に向き合わざるをえず、「危ない橋は渡らない」など医療の萎縮(いしゅく)を引き起こす原因にもなっていると指摘されている。40代のある男性医師は「もし訴えられたら、それだけで医師生命を失いかねない」と打ち明ける。

 そこで考え出されたのが医療メディエーターだ。医療事故などのトラブルが起きた際に医療者側と患者側の間に立ち、両者の対話を促すことによって、衝突のエスカレートや訴訟などを未然に回避、紛争解決を目指すものだ。

                  ◆◇◆

 国内では日本医療機能評価機構が平成16年に養成プログラムを開講し、メディエーターを育成したのが最初とされる。同機構をはじめ早稲田総研インターナショナル、病院などが19年までに約730人のメディエーターを育成してきた。

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