ニュース: 生活 RSS feed
【ゆうゆうLife】介護 認知症予防のできる「まち」(下) (1/3ページ)
このニュースのトピックス:メンタルヘルス
□気づきの目
■カギ握るかかりつけ医
認知症を発症するまでには、多少の物忘れはあるが、生活には困らない「軽度認知障害(MCI)」と呼ばれる段階があることが最近、注目されています。認知症患者と健康な人の中間に位置する“認知症予備軍”にあたり、予防を意識して生活すれば、発症を防いだり、遅らせたりできるようです。しかし、自治体によって、早期発見の取り組みには差があります。(清水麻子)
「できる範囲で農作業を手伝ってみましょうか」
「努力してみます」
盛岡市で胃腸科内科を開業する金子博純医師が声をかけると、リンゴ農家を営む荒屋敷(あらやしき)長治さん(81)はうなずいた。
「妻が認知症で家にいるので、私まで認知症になっては…。子供らに迷惑をかけないようにがんばりたい」
金子医師はもともと、糖尿病が専門だが、「もの忘れ相談医」の肩書も持つ。盛岡市医師会が平成16年、かかりつけ医の認知症診療力を上げようと始めた認定で、市内に現在、45人いる。
荒屋敷さんは1年前、デイサービスの職員に勧められ、金子医師の元を訪れた。金子医師は医師会の作った認知症の診断シート=図=などを参考に会話を進め、総合判断で荒屋敷さんを軽度認知障害と診断した。専門医での正式な診断を経て、荒屋敷さんは現在、月に一度、金子医師に進行具合などをチェックしてもらっている。
金子医師は「運動や食事などを心がけてもらい、ご家族には意識的に話しかけるようアドバイスしています。1年前に比べると、会話力などが向上してきました」と話す。

