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動脈硬化の危険度 「悪玉÷善玉」で目安 (1/3ページ)
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心筋梗塞(こうそく)や脳梗塞を引き起こす動脈硬化。その予防に欠かせないコレステロール管理の目安として、「悪玉」と呼ばれるLDLコレステロール値を「善玉」のHDLコレステロール値で割った数値が注目されている。LDLとHDLのバランスの善しあしを一目で把握できるのが利点で、専門医は「生活習慣の改善や医師の指導を受けるきっかけとして活用してほしい」と呼びかけている。(海老沢類、写真も)
コレステロールは血液に含まれる脂質の一種。悪玉のLDLは体中の血管にコレステロールを運び、善玉のHDLは余分なコレステロールを回収する役目を担う。動脈硬化に詳しい東京医科歯科大学生命倫理研究センターの吉田雅幸教授は「両者とも体内の細胞膜に欠かせないものだが、LDLの量に比べてHDLが少なすぎると、コレステロールの供給過剰を招く。プラークと呼ばれる塊が血管に付着しやすくなり、動脈硬化の原因になります」と指摘。動脈硬化の予防には、悪玉のLDL値を下げるだけでなく、余剰分を回収してくれる善玉のHDL値を上げる必要があるという。
日本動脈硬化学会は昨年4月、診断基準から従来の総コレステロール値を削除した。悪玉のLDL値「140以上」を「高LDLコレステロール血症」、善玉のHDL値「40未満」を「低HDLコレステロール血症」とし、動脈硬化性疾患を引き起こす危険性を指摘した。
ただ、医師向けの診断基準をすべて覚えるのは大変だ。そこで手軽に危険度をチェックする目安として、吉田教授が紹介するのが「悪玉÷善玉」という数式。この値が「2・5以上」なら要注意で、健康な人なら「2・0以下」、糖尿病や高血圧といった危険因子を持っている人は「1・5以下」を目指すよう呼びかける。

