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石綿の診断技術難しい
このニュースのトピックス:病気・医療
厚生労働省は昨年から、全国30カ所以上の病院が持つ中皮腫にかかわるデータを、兵庫医大(兵庫県西宮市)内の「中皮腫データセンター」に登録し、診断技術を共有する取り組みを始めている。しかしデータはまだ乏しく、医療関係者によると、診断に生かせていないのが現状だ。
アスベスト被害者の支援団体によると、医師の診断技術の未熟さから、死後の解剖で初めて死因が中皮腫と判明したため、国の救済金(弔慰金)が受けられない遺族もいる。また、中皮腫の治療を受けて死亡したにもかかわらず、死因が中皮腫とする診断書が出されないケースもあるという。
大阪府吹田市内の男性(61)は今年3月12日に妻=当時(59)=を中皮腫で亡くした。妻は同県尼崎市生まれで、約20年間、同市のクボタ旧神崎工場近くに住み、昨年1月に中皮腫を発症。その後、激痛を伴う治療薬を投薬され、中皮腫の治療を受けた。
しかし治療を受けた病院は現在も、ほとんど理由を説明することなく、死因の欄に「中皮腫」と記入した診断書を発行しないという。このため国の救済金を申請するために必要な書類が揃わず、男性は支給を受けられていない。
男性は「中皮腫の治療を受けながら、なぜ、死因は中皮腫とする診断書が出ないのか。催促すると医師は、書くのに3カ月かかるというだけ。診断に間違いがあったのかと疑念がわく」と憤る。