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うつぶせ療法に注目 寝たきりの諸症状に効果も (1/2ページ)
このニュースのトピックス:健康・メタボ
寝たきりの諸症状を改善する「うつぶせ療法」の輪が広がっている。普及活動を初めて3年余のNPO法人「腹臥位(ふくがい)療法研究会」によると、短時間で呼吸や誤嚥(ごえん)が改善したり、排痰(たん)を促したり、初期の肺炎さえ治った症例もある。仮性認知症の解消や、排泄(はいせつ)の自立が劇的に進んだ人も多い。血行やリンパの不良も改善し、健常者のドロドロ血予防にもなるという。(八並朋昌)
「初期の肺炎で入院してきた寝たきりの82歳男性は、呼吸がぜこぜこして、肺のX線写真も痰で真っ白だったが、うつぶせにしただけで、大量の痰がドッと出て3日後には解熱して退院できた」
研究会員で国立病院機構南横浜病院(横浜市)呼吸器外科医長、大内基史さん(46)はこう説明する。「動物は腹ばい姿勢が基本で尿や便が自分にかからないようできている。人間も同じ」とも。
うつぶせ療法は、うつぶせで眠るわけではなく、うつぶせの体位を朝夕15分ずつとるだけで効果があるという。
「長期間、仰向けでいたために関節がこわばって屈曲した手足が、うつぶせにすると筋肉がほぐれて伸びてくる。首が反って狭まっていたのどが広がり飲み込みが改善するので、気管に誤嚥して肺炎になる危険が減る」
呼吸も楽になり血中の酸素濃度が増し、炭酸ガス濃度は減る。「肺炎が悪化した84歳女性をうつぶせにして10分ほどで、大きく低下した酸素濃度が正常値以上になり、3倍近かった炭酸ガス濃度が正常値以下になった」
同じく研究会員で泉ケ丘病院(福井県敦賀市)の作業療法士、橋爪伸幸さん(38)は「肺にたまった痰も、自然の重力などで排出しやすくなる。1日4回のチューブ吸引が必要なくなった90代男性もいる」と話す。
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