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【健康らいふ】メタボリックシンドローム “ながら運動”でメタボ退治 (1/6ページ)
□中京大学体育学部長・湯浅景元氏に聞く
メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に対する運動効果は明らかだが、やたら運動すればいいというものでもない。急性減量は危険が伴うし、食事療法との組み合わせも大切。要は「体脂肪」の減らし方が問題なのだ。「呼吸が苦しくならない」程度のウオーキングが最も効果的、さらに多少の筋トレ、体の筋肉や腱(けん)を伸ばすストレッチ体操を加えれば理想的とのデータもある。なにせ忙しいサラリーマン諸兄、職場や家庭で何かをしながら、歩いたり立ったり…運動療法の専門家、中京大学体育学部長の湯浅景元氏は「普段、不慣れな運動こそ効果が上がる。例えば、立って電話をしながらの“ながら運動”でもいいのではないか」と指摘する。(大串英明)
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■ウオーキング+筋トレ+ストレッチが理想的
−−脂肪がなぜ、悪いのか
脂肪は栄養素がいろいろ形を変えて蓄積されていく。その貯蔵庫として脂肪細胞がありますが、これがたまり過ぎると、「脂肪酸」という強い酸性の性質の細胞に変化し血管を傷めつけたり、肝臓などの臓器に障害を与えることになるのです。脂肪細胞はほぼ全身にありますが、皮下脂肪よりも内臓脂肪の方が悪者とされるのは、後者は「インスリン耐性」といって、代謝性の病気のリスクを上げる働きを持っているからなのですね。
−−脂肪にもさまざまな燃焼の仕方がある
脂肪の分解の過程で、うまく使うかどうかも問題なのです。実は、運動で体が刺激されると、「アドレナリン」という血管に作用する酵素が介在して、脂肪細胞にある脂肪を筋肉に運ぶことになり、脂肪が燃えていきます。
筋肉にも大きく分けると2種類あり、マラソンのように穏やかに動く「赤筋」と、すばやく動く「白筋」とで、赤筋の方が明らかに脂肪を燃焼させるのです。ですから、運動も赤筋を使う運動をしなければいけないのです。いきなりダッシュして走っても、燃焼効率ははなはだ低いということになります。さらに筋肉では糖分を主に燃やすものと、脂肪を主に燃やすものとがあり、「速筋」といわれる白筋は主に糖分、赤筋は主に脂肪を燃やします。脂肪を落とすという目的には、赤筋という「遅筋」の運動が中心にならざるを得ないわけです。


