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【医療破綻(中)】たらい回しの土壌 (2/2ページ)
このニュースのトピックス:汚染、公害
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患者の“たらい回し”は、生活保護の患者を積極的に受け入れる一部の病院だけに限らない。
「3カ月を過ぎたら、次の行き先を探してください」。各地の病院で今、一般の入院患者をこう追い立てる現実が日常的に起きている。強制的に追い出すケースはまだ少ないが、継続治療が必要でも期限を切って退院や転院を迫る事例は珍しくない。
その要因として、入院が長引くたびに診療報酬上で病院に大きなペナルティーを科す厚生労働省の医療費抑制政策が挙げられる。
14年度に導入された「180日ルール」は、一般病棟での入院が、転院した場合を含めて通算180日を超えると「社会的入院」と解釈され、保険外併用医療の「選定療養」として処理。入院基本料の15%が患者の自己負担となる。
さらに入院日数の短い病院の診療点数を優遇する「平均在院日数」の導入で、病院側は新規患者を受け入れた方が有利になり、安易に“たらい回し”にする土壌を生んでいる。
大阪府保険医協会の上田浩治事務局参与は「診療報酬の目減りを防ぐため、現状では患者を効率良く転院させることしか、生き残る道はない」と訴え、こう続けた。
「置き去りにした病院だけを責めるべきではない。国の乱暴な政策による“しわ寄せ”が一気に表面化したのだろう」