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アスベスト健康被害実態 自治体85%把握せず

2008.2.22 02:00

 アスベスト(石綿)による健康被害が出ている問題で、47都道府県を含む全国151の自治体のうち、85%に当たる129自治体が、中皮腫を発症した住民の実態を把握していないことが21日、衆院環境調査室の調査で分かった。76%が、石綿による労災状況を把握している労働基準監督署と被害者に関する情報のやりとりをしていないことも判明。広がる被害に対して、自治体の対応が大幅に遅れている実態が明らかになった。

 調査は自治体の石綿対策への取り組み状況を把握するため昨年12月、衆院環境調査室が全国の都道府県と政令指定都市、中核市、東京23区など151自治体を対象に実施。すべての自治体から回答があった。

 調査によると、石綿が原因の可能性がある「中皮腫」の発症事例を把握していると答えたのはわずか2自治体。一部を把握しているとしたのは10自治体で、把握していないのは129自治体だった。中皮腫で死亡した住民の状況について「把握」「一部把握」としたのは20自治体(13%)にとどまり「把握していない」が121自治体(80%)に上った。

 石綿に関する健康診断を実施しているのは21自治体(14%)で、石綿にさらされた住民に対する継続的な健康管理を行っているのも11自治体(7%)にとどまった。

 労働局や労働基準監督署との間で、石綿被害者に関する情報のやりとりがあるかという質問には、115自治体(76%)が「ない」と回答。「ある」は24自治体(16%)だった。石綿対策のための条例・要綱等の制定状況については、98自治体(65%)が「制定していない」と回答した。

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