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薬剤師の2010年問題 人材確保へあの手この手 (1/2ページ)

2008.2.4 00:30
このニュースのトピックス病気・医療
ドラッグストア業界では薬剤師の人材獲得競争が激化している=大阪市都島区のキリン堂ドラッグストア業界では薬剤師の人材獲得競争が激化している=大阪市都島区のキリン堂

 ドラッグストア業界で薬剤師の獲得競争が激化している。薬学部の6年制移行に伴い平成22、23年度の2年間にわたって新卒薬剤師が激減するからだ。出店戦略に影響を及ぼしかねない事態で、薬剤師確保のためにM&A(企業の合併・買収)を行うなど業界再編の引き金にもなっている。

 ■空白の2年間

 薬学部の6年制は、薬剤師の専門性向上と医療従事者としての地位向上を図るため、18年度から実施された。薬剤師の資格を得るためには6年間の大学教育を受けなければならないが、18年度以前に薬学部に入学した学生は4年間で資格が取得できる。4年制の卒業生は21年度卒が最後で、22年度以降は6年制の学生が中心となる。

 22、23年度は「空白の2年間」として新卒薬剤師はほぼゼロになる見込み。ドラッグストア業界では「2010(平成22)年問題」として、新卒薬剤師の採用戦線が激化しつつある。

 ■中途採用も増加

 関西で167店舗を展開するドラッグストアチェーンのキリン堂(大阪市淀川区)は、昨年10月から大学新卒向け説明会の回数を、従来の1・5倍に当たる月15回のペースで開催するなど薬剤師獲得に躍起だ。

 同社は18年、阪神間で83店を展開している薬局チェーンのニッショードラッグ(神戸市東灘区)を買収したが、その狙いの1つが、薬剤師の獲得だ。キリン堂は、年間20〜30店舗の出店戦略を描き、調剤薬局併設型店舗も強化している。調剤薬局を設けるには薬剤師の確保が必須で、採用増で多店舗展開を加速させる。

 一方、関西進出を強化する調剤薬局併設型のスギ薬局(愛知県安城市)は、中途採用を増加させている。21年の改正薬事法施行では、薬剤師に代わり、医薬品の販売実務を経験した「登録販売者」も副作用リスクの低い一般用医薬品の販売が可能になる。そこで同社は「登録販売者を置く店舗が増加し、薬剤師を置く店舗が減少する」と読み、市場にあふれる薬剤師を積極採用する方針だ。

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ドラッグストア業界では薬剤師の人材獲得競争が激化している=大阪市都島区のキリン堂
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