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【健康らいふ】メタボリックシンドローム 特定健診、積極的活用を (1/5ページ)
メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の診断基準の一つである中性脂肪は、動脈硬化や2型糖尿病のリスクを高めることが知られている。中性脂肪は、直接悪さをするのではなく、陰に隠れてさまざまな病態の基となる。今年4月から始まる「特定健康診査(以下、特定健診)・保健指導」では対象者・選定項目になり、強力な生活習慣の改善を目指す「積極的支援」の重要な要素ともなろう。今回の全国的な保健指導は、ハイリスクの人たちはむろんのこと、病気になる前に、病気の予備群の段階で救い上げようというのが大きな狙いだ。(大串英明)
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□順天堂大学医学部・代田浩之教授に聞く
■あらゆるリスク高める中性脂肪
−−なぜ、今メタボリックシンドロームなのか
そのバックグラウンドは、日本人の食生活や身体活動が大きく変わったことです。日本人のコレステロールも上昇してきたといわれますが、実際には1990年から2000年までの調査では頭打ちでした。また、コレステロールの認知度はかなり高まっており、いい薬も開発されて普及しています。これに対して、肥満、糖尿病といった病態には知識や予防という観点からも十分な対策が取られているとはいえなかったように思います。
糖尿病は発展途上国でも増え始めており、2025年までには全世界で50%以上も増加すると予測されるなど、世界共通の課題となっています。その原因は過食と運動不足で起こる肥満だと考えられます。これは、メタボリックシンドロームとも非常に共通した背景であり、だからこそ日本でも欧米各国でもやっきになって防ごうとしているわけです。
肥満をベースにした動脈硬化症というのは、以前から、そのメカニズムに議論があったところです。しかし、肥満に加えて軽症のリスクでも、それが重なると想像以上にリスクが増大しているというのがメタボリックシンドロームの新たな概念です。そのリスクの一典型として高中性脂肪血症や低HDL(善玉コレステロール)血症というものがあるわけです。



