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骨と密着する人工関節を実用化 世界初
中部大(愛知県春日井市)の小久保正教授と松下富春教授、京都大のグループが22日、骨と自然にくっつく人工関節の開発、実用化に成功したと発表した。同グループによると、世界で初めてという。
小久保教授らは「骨と金属をくっつける技術を使えば、損傷した脊椎(せきつい)の骨の置き換えなどにも応用できる可能性があり、研究を進めたい」と広く応用が可能としている。
小久保教授らは京都大との共同実験で、金属と骨が、骨の構成成分のリン酸カルシウム化合物「アパタイト」を介してくっつくことを発見。一般的に人工関節で使われるチタン合金に、表面付近にアパタイトができるよう化学処理をして動物実験したところ、2週間後に骨が金属表面のアパタイト層に入り込み、固定されたという。
小久保教授らは、関節の軟骨がすり減って股(こ)関節部分が滑らかに動かなくなる変形性股関節症の患者約70人に臨床テストを実施。人工関節の大腿(だいたい)骨と骨盤に接する部分に化学処理をして埋め込んだところ、骨と密着し、ずれなどで痛みを訴える患者はいなかったという。
同グループによると、この技術で作られた人工関節は耐久性も期待でき、人工股関節では実用化が始まった。