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【ふるさと便り】江戸情緒たっぷり 小豆島で農村歌舞伎 香川
香川県土庄町肥土山の離宮八幡神社で3日、春の例大祭が営まれ、地元の人たちが五穀豊穣(ほうじょう)を願って農村歌舞伎を上演。大勢の観客の拍手や歓声、おひねりが芝居を盛り上げていた。
農村歌舞伎は、同地区の自治会メンバーらが、江戸期からの伝統を継承する「肥土山農村歌舞伎保存会」と共同で実施。28年ぶりに茅屋根が全面ふき替えられた国の重要有形民俗文化財「肥土山の舞台」で、江戸情緒たっぷりに4幕を上演した。
幕開けは田植えの所作などを交えて豊作を願う舞「三番叟」。2幕目は11人の子供たちが、平治の乱に敗れた源氏の遺臣が平家と源氏に別れて争う物語「鬼一法眼三略巻(きいちほうげんさんりゃくのまき)菊畑の場」を披露した。
3幕目は人形浄瑠璃でも知られる名作「傾城阿波の鳴門どんどろ大師の場」。巡礼者となり父母を探すおつるの「あーい、かかさんの名は−」の名せりふに声援が飛び交っていた。
4幕目は源平合戦の一場面「一ノ谷嫩軍記(いちのたにふたばぐんき)熊谷陣屋の場」。長いせりふなども見事に演じる役者たちに盛んな拍手が送られた。
初夏の若葉が夕闇で色を失うころ、露天桟敷では伝統の「わりご弁当」を広げ、酒を酌み交わす観客で華やいでいた。
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