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【五輪の中国】食大国「味と安全」両立? (2/2ページ)

このニュースのトピックス五輪の中国

 選手村の大食堂で供される料理の7割は西洋料理。残る3割が中華、日本、韓国料理などのアジア料理という。とりわけ中華料理のメニューの選定は慎重に進められている。北京五輪組織委員会大会サービス部の向萍副部長は、名物「北京ダック」が含まれるかどうかさえ明かさない。

 「足のあるものなら机以外は何でも食べる」と揶揄(やゆ)される中国人だが、北京市飲食行業協会の何之●秘書長は「選手村や競技場の食堂で犬肉料理などは絶対出さない」と断言した。批判を浴びそうな食材、料理は徹底的に排除されるとみられる。

 一方で組織委は、食材の種類の多さや鮮度、とりわけ安全性を強調する。06年のトリノ五輪では、山間部の選手村の食事が「新鮮ではない」と不評を買った。最近では中国食材の安全性が日本などで問題となった。北京五輪では食材は産地で安全性をチェックしてICタグがつけられ、選手村の食堂に届けられるまで監視される。野菜類は低温保存され、傷みを防ぐため調理の開始時間も調整する手はずだ。

                 ◆◇◆

 北京市が作成中の外国人観光客向け公式レストランガイドには300店が収録され、そのほとんどが中華料理店になりそうだという。

 市当局はレストランを、衛生状態に応じてA〜D級の4段階に格付けし、ガイドに収録されるのはB級以上。A、B級の条件は▽まな板を使い分ける▽肉類を調理する際、帽子や調理用手袋を着用する▽床に水たまりがない−などである。

 C級は「基本的に行くべきではない」とされ、D級は指導・閉鎖の対象となる。市旅游局の熊玉梅副局長は「旅行客には道端の露天のくし焼きなどは食べないよう注意を促す」と話した。ちなみに冒頭の四川料理店では床にたばこの吸い殻が散乱し、ナマズや草魚が泳ぐ水槽の周りは水浸しだった。

 メンツのために外国からの“客人”を隔離する。食大国の五輪で予想される皮肉な現象だ。(北京 川越一)

●=糸へんに、つくりが友、友の右上には「、」を打つ

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