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エンタメ
【いま、僕が思うこと】鎮魂と希望を込めて 坂本龍一
4月9日、ニューヨーク。ぼくは、東日本大震災の被災者に向けたチャリティーイベント「コンサート for ジャパン」に出演しました。
このときの思いを一言でいえば犠牲者への鎮魂です。犠牲者が成仏できるように祈りをこめて。ここまで素直に死者のために演奏したのは初めてです。初めてなので、ぎこちなかったと思うけれど。
コンサートの頭では、能の「江口」という演目から最後の部分の謡(うたい)と舞をとりいれました。締めくくりは、被災者へ、少しの希望をこめてチャプリン作曲の「スマイル」を演奏しました。
実は10年前、「9・11」のあと、ニューヨークの街から音楽が消えていたんですね。その後、最初に耳に入ってきたのがビートルズの「イエスタデイ」。それが胸に染みた覚えがあります。
コンサートは大盛況で、とても反応もよかったと思います。アメリカ人は、スマトラ島沖地震やハイチ地震の時と同じように、シンパシーをもって心配してくれ、チャリティーも盛んです。
政府や東京電力による原発事故の処理がうまくいっていないことが影を落としていますが、被災者へのシンパシーは大きいと感じます。
東日本大震災から1カ月余り。
いうまでもなく、日本列島は4つのプレートがぶつかる、スマトラにも似た、世界で最も地震が多い地帯の一つです。
そんなところにあのように危険な原発を作るというのは…。電気が足りないといいますが、原発以外にもたくさん電気を作る技術は既にあります。
【動画で見る】NYで、東日本大震災の慈善演奏-You tube
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