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【舞台通信】林英哲「情熱の青雲・風雲」 若手と共演、和の精神伝承 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:クラシック
世界各地のオーケストラと競演するなど既成の枠を飛び越えて聴衆を魅了してきた。太鼓の第一人者として国際的な声名を得た林英哲(57)が、気鋭の若手和楽器奏者たちとライブ「情熱の青雲・風雲」を開催する。5月8日のオーチャードホール(東京・渋谷)には、「これから伸びる若者たち」と熱い視線を送る才能が結集し、速度を増して活躍のフィールドを広げる太鼓の未来がある。(田辺裕晶)
「いまの若手はバイリンガルのような感覚で、伝統芸能の正統な後継者でありながら、他のジャンルの人とすぐに演奏できたりと、柔軟な人が増えている」
今回のライブに集うのは、尺八の藤原道山(どうざん)(36)、津軽三味線の上妻宏光(35)、日本舞踊の尾上青楓(せいふう)(33)。いずれも伝統の精神をベースに、新しい地平を切り開いている。
若手の旗手として活躍する彼らが先駆者として仰ぐのが、林だ。道山は「常に先頭を走る姿にあこがれと尊敬を抱いてきた。心と体に強く響く太鼓の音の中で、どんな音を出せばいいのか、緊張しながら心待ちにしています」と話す。
「エネルギーをもらえる舞台。楽しみにしている」と目を細める林だが、伝統の枠を超えて共演する機会は、決して多くはなかったという。
「長唄、義太夫、常磐津(ときわづ)など都市で発達した芸能はプロのもの。太鼓のように地方で培われた芸能は素人のものと、意識がはっきりと違う。(奏法や譜面などの)共通語もない。これまでお互いが行き交うのは難しかった」
だが、100年を超える西洋音楽の普及から、五線譜など両者をつなぐ“言葉”も広まった。「僕らの時代、越えるには相当の勇気と努力が必要だった垣根を30歳前後の人は迷いもなく飛び越えていく。ある意味うらやましい」
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