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【オペラ劇場】サントリーホール「ドン・ジョヴァンニ」 禁欲的な舞台に好色男のてんまつ (2/2ページ)
このニュースのトピックス:クラシック
〈第1幕〉ドン・ジョヴァンニは従者のレポレッロに見張りをさせ、騎士長の娘ドンナ・アンナの部屋に忍び込み、てごめにする。騒ぎを聞いて騎士長が駆け付けるが、ジョヴァンニと決闘になり、刺し殺される。父の死をみたアンナは、婚約者のドン・オッターヴィオとともに復讐を誓う(写真提供・サントリーホール)赤い幕が上がると、「モラルが崩壊した世界の象徴」として、崩れたがれきの様子を表現したという舞台が姿を現す。後方にはオーケストラが、でんと構え、その周囲を板片のような足場が取り囲む。
目立った大道具としては、晩餐(ばんさん)会のダイニングテーブルにも、坂道にも変わる長机と、いくつかのイスや木箱があるぐらい。禁欲的なまでに殺風景。主人公とは対照的だ。
しかし、それがかえって登場人物の歌声やコミカルな演技、さらに唯一の舞台装置ともいうべき中央のリフトをより効果的にみせる。オーケストラの躍動感のある響き、指揮のニコラ・ルイゾッティが奏でるフォルテピアノも物語に瀟洒(しょうしゃ)な彩りを添えていた。
◇
〈ホール・オペラ モーツァルト「ドン・ジョヴァンニ」〉4月5、8、11日、サントリーホール(東京)
演出:ガブリエーレ・ラヴィア、指揮&フォルテピアノ:ニコラ・ルイゾッティ、管弦楽:東京交響楽団
《主な出演者》ドン・ジョヴァンニ:マルクス・ヴェルバ、騎士長:エンツォ・カプアノ、ドンナ・アンナ:セレーナ・ファルノッキア、ドン・オッターヴィオ:ブラゴイ・ナコスキ、ドンナ・エルヴィーラ:増田朋子、レポレッロ:マルコ・ヴィンコ、マゼット:ディヤン・ヴァチコフ、ツェルリーナ:ダヴィニア・ロドリゲス
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