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【舞台通信】大阪シンフォニカー交響楽団 音楽監督、児玉宏 (1/3ページ)
このニュースのトピックス:クラシック
■本当の名作を楽しんで
「名曲とは、いつ、誰が決めたのでしょう。本当に価値のある作品と真正面から向きあって、自分の耳と心で楽しんでほしい」。演奏機会の少ない名作を次々と取り上げ、熱心な音楽ファンも驚かせる児玉宏は、知的なタクトで情趣あふれる世界を紡ぎ出す。音楽監督と常任指揮者を務める大阪シンフォニカー交響楽団の進境もめざましいが、「文化的に自立し、多様性を楽しむ本当の豊かさ」を求め続ける。(谷口康雄)
「音楽という言葉は名詞です。名詞は静止した存在や観念を思い起こさせ、その先に進もうとする感覚や欲求を鈍くさせがちです」
名詞は物事を定義し、固定して、他と識別させると児玉。「音楽という言葉なら、音楽とそれ以外という関係で線が引かれ、そこで終わってしまう。しかし、音楽の実体は、そうではありません」
昭和27年に東京で生まれた児玉は、桐朋学園大で指揮、作曲を学び、卒業と同時にドイツに渡り、20世紀を代表する指揮者、オトマール・スイトナーに師事した。整然としたタクトで透明無比な音色を響かせ、濃密なドラマを聴かせた名匠を目の当たりにし、ドイツ各地の歌劇場で研鑽(けんさん)を積んだ“たたき上げ”だ。ドイツに本拠を置いて30年余を数える。
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