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【舞台通信】日本フィル九州公演 コンサート通じ町づくり (1/2ページ)
このニュースのトピックス:クラシック
「子供たちのため、町の将来のためにオーケストラのコンサートを」。毎年2月に開催している日本フィルハーモニー交響楽団の九州公演が9日、熊本市でスタートした。22日の北九州市まで、山口市を含めて12都市を回るツアーは、各都市で市民らでつくる実行委員会が運営を行うが、10日に福岡県田川市で行われた公演では、芸術文化の振興で地域づくりを目指す活動が花を咲かせた。(谷口康雄)
「100年に1度といわれる経済の状況のなか、みなさんの温かなお気持ちをいただいて演奏をすることができました。こんな時代だからこそ、市民の力が必要であり、今こそ芸術や文化が心を豊かにし、社会に求められるのだと強く感じています」
田川文化センターのステージに立った指揮者の小林研一郎は、胸いっぱいの気持ちを言葉にしていく。
日本フィルの九州公演は、旧財団が解散し、楽員が自主運営を始めて間もない昭和55年、九州の支援者が手弁当でコンサートを開催したのがきっかけ。以来、市民が集まり、自らコンサートをつくる活動を展開して今年で第34回を数える。田川市では地元の高校教諭が、「本物の音楽を子供たちに。文化を通したまちづくりを」と平成2年に開始し、これで20回の節目を迎えた。
田川市は明治期から筑豊地区でも有数の炭鉱町として栄え、全盛期の人口は10万を突破した。昭和30年代のエネルギー転換で閉山後はセメント製造に道を開いたが、産業構造の変革などで町は様相を変え、現在の人口は5万に満たない。
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