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【私のイチバン!!】パソコン バイオリニスト・和波孝よし (1/3ページ)

2008.12.21 10:43
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バイオリニスト和波孝●(示に喜)(中川春佳撮影)バイオリニスト和波孝●(示に喜)(中川春佳撮影)

 ■“視界”広がるパートナー

 峻厳(しゅんげん)な精神をバイオリンの響きにのせて、音楽の深遠を指し示す。その目は光を全く受け取ることはできないが、彩りにあふれる伸びやかな感性で、とりどりに綾(あや)をなす心模様を紡ぎだしていく。オーケストラに加わってオペラの世界にも活動のフィールドを広げる旺盛(おうせい)な行動力を支えるのが、パソコン。「人と人とのつながりを広げ、深くし、僕自身の可能性を高めてくれる」と、大切な存在となっている。(谷口康雄)

 「パソコンを使い始めてもう、10年以上になるでしょうか。好奇心の強い僕は、何でも知りたい、やってみたいと、いつも思っています。何かをしようとするとき、パソコンは大きな手助けをしてくれる頼りになるパートナーです」

 キーボードを操作する指先を音声案内のついたパソコンが支える。同音異義の漢字変換はもちろん、微妙なニュアンスも、みごとに表記を書き分けて舌を巻かせる。

 「パソコンを使うようになって、奥行きのある漢字の世界を肌で知りました」。点字は音を示した、ひらがなやカタカナの世界。アルファベットと同じような感覚だ。「漢字を説明した点字の文章は読んでいましたが、メールなどで実際に使うようになって、手元から先に広がっていく世界が、格段に大きくなりました」

 同じ文字を使って直接に通じ合えることに喜びを感じている。「顔も声も知らない相手とのやり取りとなることも多いのですが、それだからこそお互いを尊重し、心を開いて通じ合うこともできると思います」とも。

 教え子の中学生の女の子も、メールを通して出会ったという。

 「内気な彼女は、面と向き合っては何も話せないほどです。それでもメールを通してならば、演奏に対する感想や、作品や作曲家についての意見も立派な文章にして伝えることができます。メールを介してでなければ、彼女のことを理解することは不可能でした」

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バイオリニスト和波孝●(示に喜)(中川春佳撮影)
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