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【いきいき】音楽家・吉岡しげ美さん 女性詩人の意志と思いを歌う (1/2ページ)
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与謝野晶子や金子みすゞら、女性詩人の詩に曲を付けて歌う。自分の心情を歌詞にするのではなく、心に寄り添うような作品を選び、“音楽詩”として誕生させて31年。「詩の力を借りて、私は生きていると表現しているのだけど、コンサートでは男女問わず泣いてくださる。詩人の言葉で、生きていくことに背中を押されるみたい」
演劇を志したが「趣味と実益が兼ねられる」という母親の提案で音大へ。音楽の基礎や理論を尊重することを求められ、「私は団塊の世代の端の世代でベトナム反戦運動、大学紛争があった。時代とともに生きていきたいと思ってしまった」。在学中に新興オペラの音楽などを手がけた後、20代後半で子供向けの歌の作曲家に。NHKの番組「みんなのうた」や「おかあさんといっしょ」なども担当。「下の前歯がぬけちゃった」は自身の曲だ。
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女性作曲家が少ない時代で、差別に遭った。「レコード収録の現場で譜面とは違う音を出されて、早く嫁に行けとからかわれた。女性の不自由さを感じていました」。男性作詞家の描く、色白で長い髪、男の後ろを付いていくという女性像に対する不満があった。
こんな中、東北の農民詩人、新開ゆり子と小原麗子の詩に初めて曲を付けた。「新開さんは攻撃的、小原さんは自分に取り込んで咀嚼(そしゃく)して言葉を生み出す。2人は全く違うタイプだけど、とてもひかれた。私は女なんだと意識させられました」


