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【私のイチバン!!】スポーツ観戦 ピアニスト・小山実稚恵 (1/2ページ)

2008.10.19 08:58
このニュースのトピックス日本シリーズ
ピアニスト・小山実稚恵ピアニスト・小山実稚恵

 ■たった一度の表現に心寄せ

 音楽を奏でる喜びが鍵盤からこぼれ出すような、情感あふれる演奏で多くの聴衆を魅了する。彩りをたっぷりと含んだピアノの音色を伝えるトップランナーの“イチバン”は、プロ野球をはじめとするスポーツの観戦。音楽と対峙(たいじ)して心身を磨く合間に、しばしスポーツの世界に心を遊ばせることで、音楽の愉悦をさらに豊かに、大きなものにすることができるという。(谷口康雄)

 野球に目覚めた中学時代、お気に入りのチームが奇跡的な優勝を果たした。ソフトバンクの監督を勇退した王貞治はもちろん、高田繁ヤクルト監督、そして不言実行で前人未到の9連覇を支えた末次利光…。当時は、きら星のような名選手たちがダイヤモンドをにぎわした。

 心をときめかせたころとはチームの在り方が根本的なところから違う、と心を痛めるが、お気に入りの球団であることに変わりはない。ポーランドの名門とショパンの協奏曲でのツアーが始まったばかりで、コンサートシーズンは佳境に向かうが、日本シリーズの行方に一喜一憂の日々が続く。

 「音楽だけでなく、社会や世界に広く目を開いた豊かな人になりなさい。そうでなければ良い音楽は生まれない」。子供時代からの恩師、吉田身知子先生の言葉を今も胸に刻む。

 「大好きなピアノ。自分の思いをもっと深く表現したい」

 恩師の言葉を自らに課して、読書や絵画に親しんだ。料理や水泳にも精を出し、日常に彩りを添えた。高校時代からコレクションしている香水瓶(びん)は、製作された時代や国を探り、人の手を転々とした歴史に思いをはせて、心を遊ばせることのできる宝物だ。

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