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闘病中の母に捧ぐ「母賛歌」…レゲエ歌手Metis
私を生んでくれてありがとう−。女性レゲエシンガーのMetis(メティス)が、がんで闘病中の母、和子さんに捧げた「母賛歌」という曲がある。
歌手を志し、平成15年、母とともに広島から上京したMetis。ライブや楽曲制作で多忙な日々を送っていたが、和子さんのがんが判明し、余命も宣告された。しかし、Metisが夢に近づくのと呼応するように、和子さんの体調は好転したそうだ。「がんが消えたわけではないけれど、いまは普通の人と同じように生活できるくらいになった」という。
今年2月の夕暮れどき、自宅近くの川の土手で、オレンジ色の夕陽が水面に映るのを見た。大きくて温かい、母のイメージだった。「太陽よりずっと大きくあたたかいあなたの愛」という歌詞が浮かび、「母賛歌」は1時間ほどで書き上げられた。
Metisは、母の日の今月11日、あしなが育英会の「あしながPウォーク10」の開会式で「母賛歌」を参加者らとともに合唱した。
「照れくさくて、母の日には携帯メールでしかありがとうをいったことがなかった」というMetis。冷たい雨のなか、傘もささずに歌い上げた。「感情もこもって、いままでで一番。この曲を作ってよかった」。そばで聴いた和子さんも「よかったです。聞く場面や場所によって印象が違います。いろんな人にとっての“母賛歌”を思い描いてほしい」と、娘の“プレゼント”に感動したようすだった。
合唱のあと、母娘は寄り添って約10キロ、都心を歩いた。
「身近なピース(平和)を見つけて、それを歌詞にしていきたい」と話すMetis。「これからも多くの人にLOVE&PEACEを伝えていきたい」と話していた。(酒井潤)
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