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【モーストリークラシック】「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」いよいよ開催 (1/2ページ)
■音楽祭、成熟の証し
≪東京 総動員100万人≫
クラシック界最大の音楽祭「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」が、今年もゴールデンウイークの4月29日から5月6日まで、東京・有楽町の東京国際フォーラムを中心とした丸の内エリアで開催された。
「シューベルトとウィーン」をテーマとした今年は、雨天が続いたこともあり、同フォーラムの動員数は昨年よりやや少ない約64万人、周辺でのイベントの観客が減り、総動員数は約100万人となった。
「ラ・フォル・ジュルネ」は、1995年にフランスのナントで始まった音楽祭。現地の入場料は700円から3000円、1回の公演時間も約1時間、さらに総合文化施設を会場とすることで、1日に数十回公演を行うなど、常識を覆した運営方法が話題になった。東京でも2005年から行われ、昨年は総動員数106万人だった。
今年も同フォーラムの7つのホールと地下の展示会場、地上広場などを使った有料公演が221回、無料プログラムが189回行われ、有料チケット販売数は18万枚を超えるなど盛況ぶりを見せた。
今年のテーマのシューベルトはその名声に比べると、ポピュラーな曲は「未完成」や「ます」など10曲あまりで、特に室内楽やピアノ・ソナタは、年季の入ったファンでさえ難しいものもあり、動員を不安視する声もあった。だが、ふたを開けてみるとチケット販売は、室内楽を中心に動き、関係者を驚かせた。
観客の一人は「この音楽祭で、演奏家のすぐ近くで演奏を聴く面白さを知った」と語ったが、同様の理由で室内楽公演に魅力を感じてはしごする観客も多数見られた。
アーティスティック・ディレクターのルネ・マルタンは「音楽祭が成熟してきた証拠。多くの演奏会が用意されているので、難しいといわれている音楽に偶然遭遇して好きになるのもここの特徴」とこの動きを歓迎した。
さらに今年は、有楽町駅前の広場でも演奏会を開催するとともに、参加演奏家が千代田区の小学校を訪問するアウトリーチ活動も行うなど、新しい試みも始まった。
来年のテーマは「バッハとヨーロッパ」と発表された。(平末広)


