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森進一「父親代わりで残念」…川内作品は封印
歌手の森進一(60)が8日、東京・渋谷のNHKホールで行われた同局の歌番組「歌謡コンサート」に生出演した。ヒット曲「おふくろさん」の作詞家で、同曲をめぐり騒動となっていた、川内康範氏(享年88)が6日に亡くなったことに初めて言及。番組の冒頭と最後に「私の父親代わりで残念でなりません」「心にしみる歌を歌います」などの追悼メッセージを送った。
心の整理は簡単につかない。川内氏の訃報を知らされてから一夜明け、森が神妙な表情でマイクを握った。番組冒頭、司会の小田切千アナウンサーから哀悼の言葉を求められ、かすれた声を絞った。
「私の父親代わりとおっしゃってくださっていた川内先生が亡くなられたことはやはり、寂しく、残念でなりません」
40年来の同氏との付き合い。だが、森が「おふくろさん」にせりふを許可なく入れたことで間柄は急変。川内氏から“歌唱自粛”を申し渡されていた。
さらに森は、前夜に報道各社へ寄せたファクスの文面と同じく「『おふくろさん』につきましては、私の思いの至らぬ部分があり、直接お目にかかって私の気持ちをお伝えしたいと先生にお願いしてまいりましたが、今では、それもかなわないことになってしまいました」と続けた。
この日、森は午後3時20分ごろ、NHKホールに到着。通常の楽屋入り口に報道陣が待機しており、あえて別の入り口から人目を避けるように潜入。そのまま、リハーサルへ向かった。
番組は川内氏死去を受け内容を一部変更。前川清とクールファイブが、川内氏作詞の「逢わずに愛して」を熱唱した。だが森は川内作品を歌うことなく、デビュー曲「女のためいき」などを披露した。
本番後はNHK職員らに守られ、楽屋口から脱出。報道陣の「森さん」の呼びかけに1度、さらに車に乗り込んでから再び頭を下げたが、追悼の言葉はなかった。
だが、番組の最後でも小田切アナからコメントを求められた際には、「ますます、心に染みる歌をうたっていければ…」と改めて決意を誓った。天国に旅だった“父親代わり”へ、歌声で気持ちを伝えていくしかない。