MSN Japanのニュースサイトへようこそ。ここはニュース記事全文ページです。

ニュース: エンタメ 芸能界マスコミ音楽ゲーム・コミック写真RSS feed

【ステージ随想 客席から】新国立劇場「アイーダ」 ひたすら豪華絢爛に

2008.4.6 11:42
このニュースのトピックスクラシック

 新国立劇場(東京・初台)の開場10周年を記念して「アイーダ」が上演された。平成10年1月に、巨匠フランコ・ゼッフィレッリを招いて制作された公演の10年ぶりの再演だが、いま見ても「あっ」と驚くほどの豪華絢爛(けんらん)たる舞台である。なにしろ出演者が400人を超え、衣装は600着以上を要したという、金色を多用したスケールの大きい派手な演出である。

 エジプトとエチオピアの民族間の対立や悲惨な最後を迎える悲恋といった作品の内容よりも、絢爛と群衆の数で圧倒するゼッフィレッリの舞台づくりは、オペラ黄金時代の残りをとどめる貴重なものではないだろうか。

 歌手ではマルコ・ベルティがラダメスを歌い、ノルマ・ファンティーニがアイーダを歌った。2人ともにこの日(3月10日)は絶好調で、おそらく両者ともに自己最良を記録したのではないだろうか。日本でもおなじみのベルティだが、この日はパワー全開、若々しい声と立派な声量で堂々とした英雄ぶり。ファンティーニも、いつもは何の役を歌ってもどこか物足りなさが残る歌手だが、今回は後半少しパワーが落ちたとはいえ、アイーダという悲劇のヒロインを陰影深く歌い切った。

 じつはこの舞台、最後まで斜幕(薄手の幕)がかかったまま。「すべては一瞬の夢」というのがゼッフィレッリの意図かもしれないが、ここまで細部にまで豪華絢爛に徹したならば、斜幕はちょっとうっとうしいと思った。(音楽ジャーナリスト 石戸谷結子)

PR
PR

PR

イザ!SANSPO.COMZAKZAKFuji Sankei BusinessiSANKEI EXPRESS
Copyright 2008 The Sankei Shimbun & Sankei Digital
このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。