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病んだ現実リアルに歌う ガゼット
このニュースのトピックス:CM
シングル「紅蓮」がオリコン総合チャートで3位を記録したビジュアル系ロック・バンド「ガゼット」。日本のバンドとは思えない骨太でハードなサウンドと、過激な歌詞でじわじわとファンを増やしている。ボーカル担当のルキは今の時代の「病んだ現実」を歌にしていきたいと話す。
平成14年にデビュー。シングル「reila」(16年)のヒット以来、オリコン上位の常連になっている。耽美的で重厚な「紅蓮」は、CMソングにも採用された。
「命のはかなさというか、人命が軽視されているでしょう。そうした風潮を歌にしたかった」と作詞を担当したルキ。「救急車で搬送される病人がたらい回しのあげく、命を落としたというテレビのニュースがこの楽曲の制作の直接のきっかけなんです」
サウンド面の仕掛けとして、バス・ドラムのキックの音を本物の人間の心臓音にした。ハードで無機質な金属音に、ある意味、最も人間を感じさせるサウンドを織り込み、独特の効果を生んでいる。
曲づくりでは、「今の時代に歌うことに意味があるもの」を心がけている。「だから新聞やテレビのニュースはしょっちゅう見ます」
このところロックは衰退の一途だが−。
「それはもう、ロックがリアルな現実を歌えていないからですよ。現実社会はメディアが考える以上にずっと病んでいるんです。だからもっと病んだ現実をリアルに歌わなきゃだめですよ。今の現実世界は、ホラー小説やホラー映画よりずっと恐ろしいんです…」(岡田敏一)

