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【ポリス】知性派に転換、世界を魅了
昨年約27年ぶりに再結成し、5月から世界ツアーを続行中の英ロック・トリオ、ポリスが27年ぶりに来日公演を行った。昨年8月のニューヨーク公演に続き、2月13日の東京ドームでの公演を見たが、改めてこのバンドの革新性や戦略の巧みさを再確認させる内容だった。
公演は、スティング(ボーカル兼ベース担当)の息子のバンドによる前座演奏などに続きスタート。ロックにレゲエのリズムを導入したバンドらしく、場内の照明が半分落ち、ボブ・マーリーの代表曲「ゲット・アップ・スタンド・アップ」が大音響で流れる演出は欧米と全く同じ。
続いて場内が暗転し「孤独のメッセージ」(79年)の軽快なギターのイントロが会場に響き渡ると約4万人の観客は総立ち。スティングやアンディ・サマーズ(ギター奏者)のパフォーマンスは往年と変わらず。ステュアート・コープランド(ドラム奏者)はドラム・スティックを折るほどの熱演ぶりだ。
「ロクサーヌ」(79年)、「見つめていたい」(83年)と次々代表曲を披露。会場では合唱が起こる。米ではドラムをたたくマネをする観客が目立ったが、東京では全観客が身じろぎもせずステージを凝視(ぎょうし)。リアクションは国よってさまざま、と痛感した。
手練手管にたけたベテランミュージシャン3人がパンク・ブームでスターになった直後、音楽性をインテリ好みの深淵(しんえん)なサウンドに転換。ユングの「共時性(シンクロニシティ)」といった哲学的な概念を作品タイトルに付け、バンドを権威付け…。その一挙手一投足すべてを緻密(ちみつ)に計算し尽くしていたポリス。彼らの代表曲をライブで聞いて、それが大成功の秘訣(ひけつ)だと再認識した。(岡田敏一)

