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【音楽】ザルツブルク音楽祭4月に日本公演 一流の演奏家が不在 (1/2ページ)

2008.3.9 12:47
このニュースのトピックスクラシック
ザルツブルク音楽祭のヘルガ・ラーブル・シュタットラー総裁(撮影・山田俊介)ザルツブルク音楽祭のヘルガ・ラーブル・シュタットラー総裁(撮影・山田俊介)

 ■総裁会見 不安打ち消し

 ザルツブルク音楽祭の初の日本公演が、4月17日から25日まで、東京、大阪、名古屋で行われる。大阪国際フェスティバル50周年記念の目玉として実現したが、内容は世界一のブランドに見合わないとの声も。3月5日、同音楽祭のヘルガ・ラーブル=シュタットラー総裁が来日し、記者会見を行った。(平末広)

 上演されるのは、モーツァルト生誕250周年記念として同音楽祭が、モーツァルトの全舞台作品を上演した2006年の開幕を飾ったクラウス・グート演出による「フィガロの結婚」。

 指揮は1983年、イギリス生まれのロビン・ティチアーティ。オーケストラはエイジ・オブ・エンライトメント管弦楽団。歌手は、06年の公演でスザンナ役を歌ったジェニファー・オローリンをはじめ、若手の伸び盛りの歌手がそろった。

 バイロイト、ルツェルンなど著名な音楽祭の日本公演が実現するなか、ザルツブルク音楽祭の日本公演は多くの音楽ファンが待ち望み、過去にも構想が持ち上がったが、メーンのウィーン・フィルの参加が得られず、見送られてきた。それだけに今回の公演は注目を集めた。

 しかし、宣伝媒体には音楽祭の公式のロゴが入っているものの、「音楽祭日本公演」「音楽祭制作オペラの日本公演」と2つの表記が存在。「配役には総監督のフリムが関わり、その背後で私もザルツブルク音楽祭の質にふさわしいかどうか吟味した」とシュタットラー総裁は音楽祭の日本公演であると明言。

 音楽祭のステータスを示す一流の演奏家がいないことについては、「指揮者も楽団もサイモン・ラトルが育てあげたもので、ティチアーティは、すでに一流楽団を指揮していて、われわれは彼の才能を信じて応援している。歌手もこれからの人材がそろっている」と将来の可能性への期待を述べた。

 音楽祭の未来をアピールするということだろうが、2006年の「フィガロの結婚」は、巨匠アーノンクールがウィーン・フィルを指揮し、アンナ・ネトレプコなど旬の名歌手が集まり「音楽祭の歴史に残る」と評され、日本の音楽ファンも多数訪れた。今回の陣容が、同音楽祭を正しく日本へ紹介する公演となるかどうか。世界の一流を味わい尽くした日本の聴衆にそういったチャレンジが受け入れられるかは疑問が残る。

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ザルツブルク音楽祭のヘルガ・ラーブル・シュタットラー総裁(撮影・山田俊介)
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