ニュース: エンタメ RSS feed
ザッパ・プレイズ・ザッパ 息子が奏でた父の名曲
米の前衛ロッカーで、1993年に死去したフランク・ザッパの息子ドゥィージルが、父親のバンドで活躍した技巧派演奏家を引き連れ、来日公演を行った。名付けて「ザッパ・プレイズ・ザッパ」。ギターの名手でも知られた父親譲りの演奏に約1000人の観客も熱狂した。
65年にバンド「マザーズ・オブ・インベンション」でデビューし、52歳で亡くなるまでに父フランクが発表したアルバムは何と60作以上。ジャズ、クラシック、ハード・ロック、現代音楽とあらゆるジャンルを融合した高度な楽曲で高い評価を得た。米大統領をはじめ、ありとあらゆる権威をユーモアと皮肉と下ネタでぶった切るアーティストとしてロック史に名を残した。
そんな父の偉業を知らしめるべくステージに立つ息子は、ボーカルのレイ・ホワイト、ギターに超絶技巧で有名なスティーブ・ヴァイとともに登場。テレビによる大衆操作を皮肉った「アイム・ザ・スライム」(73年)や「アンディ」(75年)といった、比較的ポップな楽曲を選び、ステージ後方の巨大スクリーンに映る父親とのシンクロ演奏も披露した。
名作「ジョーのガレージ3部作」(79年)で「情報は知識じゃない、知識は知恵じゃない…」と歌ったザッパ。情報を知識と勘違いしてしまいがちなネット全盛の昨今の風潮を、天国の彼はどう感じているだろう…。(岡田敏一)

