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【eye】音楽2.0 ネット時代のアーティストたち(下) (1/2ページ)
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■「脱・レコード会社」の試み
昨年10月、英国発のニュースが、世界中の音楽ファンの注目を集めた。
英人気バンド「レディオヘッド」が大手レコード会社を通さずに、新アルバム「IN RAINBOWS」を特設ウェブサイト上で発売、値段は買い手が決めていい(無料でも可)という前代未聞の試みに打って出た。
米調査会社「comScore」は、10月中に世界中から同サイトにアクセスした120万人を調査した。楽曲を聴いた人のうちお金を払ってダウンロードした人は38%(英国では48%)、無料は62%(同52%)。購入金額の平均は2.93ポンド(約700円)。支払いリスナーの方が少なかったが、大手レコード会社に制作などを依頼していないため、収入の大半がメンバーに入ったとみられる。何より、先駆的なチャレンジが脚光を浴び、宣伝効果があったことは確かだ。
6ポンド支払って楽曲を購入したIT・音楽ジャーナリストの津田大介さんは「ちょっと地味だけど悪くなかった」という。難点は音質がさほどよくないこと。「もっといい音で聴きたいという人はCDをほしがるだろうなあと思いました」。実際同アルバムは「CD」にもなり、日本では先月26日に発売された。
津田さんは、レディオヘッドのネット上の試みはCD発売前の「お金の入ってくるプロモーション」だったとみている。
「以前は、音楽で生活していくにはレコード会社に所属してLPやCDを出すしかなかった。それが技術の発達で自分でレコーディングができ、インターネットによって自らプロモーションもできるようになった。音楽活動をしていく選択肢が広がったんですね」