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盲目の逆手ギタリスト、ネット上でソロデビュー
ネックを逆から持つ独特の「逆手奏法」で、繊細なメロディーを弾きこなす全盲のロックギタリスト、田川ヒロアキさん(36)が今月、ネット配信専門レーベル「ルーキースター」からソロデビューを果たした。遅咲きのデビューだが、田川さんは「次はアルバムを作って、ソロツアーをしたい」と意気込んでいる。
山口県下関市出身の田川さんは、先天性の障害で13歳の時に視力を完全に失う。しかし、両親の影響で音楽に囲まれて育ち、物心つくころには、お菓子の箱に輪ゴムを巻いた「ギターの原点のような」(田川さん)手作り楽器をいじって遊ぶようになる。本物のギターに触りだしたのは10歳ごろから。ギターを床に置いて琴のように弾きながら、独学で演奏法を学んだ。
盲学校を卒業後も「音楽を生涯やりたい」との強い思いから、バンド活動の傍ら、作曲・編曲の仕事に携わってきた。平成17年夏には、田川さん自身が音声対応ソフトを使って更新するホームページ(HP)を通じてヘビーメタルバンド「ラウドネス」のボーカリスト、二井原実さんと知り合い、ギタリストとしてアルバム製作に参加するチャンスが訪れた。
「二井原さんに認めてもらえたことが自信になった。目が見えないのは身体的特徴の1つでしかないが、これが私の音楽を知ってもらうきっかけになればいい」と田川さん。9日から始まる二井原さんのツアーにも参加する。「あきらめずにがんばり続ければ、必ず実現できる」。メッセージを曲に託して、田川さんは今日もギターを握る。




