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【話の肖像画】タクトと鍵盤と人生と(5)ダニエル・バレンボイムさん (1/2ページ)
このニュースのトピックス:宗教
□世界文化賞受賞指揮者・ピアニスト
■音楽は人生の師でもある
−−パレスチナ系米国人学者、エドワード・サイード氏(1935〜2003年)と試みた中東和平の模索も注目されています
バレンボイム 彼は偉大でした。早い時期にユダヤの歴史を受け止め、アラブがそれを理解する必要があると訴えました。同時に彼はパレスチナ問題の理解も重要としたのです。私たちはよく議論しましたが、軍事的解決はあり得ないことは百パーセント同じ意見でした。だからこそ、解決法を見いださなければならなかったのです。
−−こうして1999年に生まれたのがイスラエルやアラブ諸国の若手音楽家らによる「ウェスト・イースタン・ディヴァン・オーケストラ」です
バレンボイム でも、これは平和のための楽団ではないのです。人々に軍事的解決はあり得ないことと、違いを無視するのでなく、相手の視点を賛成できなくとも理解してほしい。そんな願いが込められているのです。
−−2005年には同楽団がパレスチナのラマラでコンサートを開きました。人々の反応はどうでした?
バレンボイム あれは歴史的な日でした。政治的状況は最悪でも、聴衆は、非宗教的な人もイスラム教徒も共産主義者も民主主義者も、すべて集まったのです。イスラエル人やパレスチナ人らが一緒に演奏する姿は、彼らにとって感無量だったでしょう。

