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【話の肖像画】タクトと鍵盤と人生と(4)ダニエル・バレンボイムさん (1/2ページ)

2007.10.24 12:36
このニュースのトピックス舞台
ベルリン国立歌劇場のオペラ「ドン・ジョバンニ」日本公演で出演者にアドバイスするダニエル・バレンボイム(左) =9月26日、東京・上野の東京文化会館 (撮影・小野淳一)ベルリン国立歌劇場のオペラ「ドン・ジョバンニ」日本公演で出演者にアドバイスするダニエル・バレンボイム(左) =9月26日、東京・上野の東京文化会館 (撮影・小野淳一)

 □世界文化賞受賞指揮者・ピアニスト

 ■聴きたい人のためワーグナーを

 −−2001年、ワーグナーをイスラエルで演奏した話は今も語り継がれています

 バレンボイム 実は、今日のイスラエル・フィルの前身は、パレスチナ管弦楽団だったのです。若いユダヤ人音楽家らが創設し、ワーグナーも演奏したと聞きます。

 ≪リヒャルト・ワーグナー(1813〜83年)=オペラを総合芸術化した楽劇「ニーベルングの指環」「トリスタンとイゾルデ」などで知られるドイツの作曲家。ナチスが敬愛したことから、今でもイスラエルで自由に演奏できない風潮がある≫

 −−ワーグナー自身にも反ユダヤ主義的な面があったようです

 バレンボイム そうです。でも、彼の思想と音楽は関係ないともいえます。だから、演奏していたのです。ところが、1938年にクリスタルナハト(水晶の夜)が起きます。ナチスがドイツ中でユダヤ人住宅などを焼き払い、ワーグナーを象徴としました。彼の音楽にはドイツ人的な要素、千年帝国や偉大な旋律があり、ナチスが悪用したのです。一方、パレスチナ管弦楽団(当時)の音楽家らはワーグナーを演奏しないと決めました。それは、彼が反ユダヤ主義だからではなく、彼がナチスのイデオロギーの象徴とされたからです。

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ベルリン国立歌劇場のオペラ「ドン・ジョバンニ」日本公演で出演者にアドバイスするダニエル・バレンボイム(左) =9月26日、東京・上野の東京文化会館 (撮影・小野淳一)

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