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【話の肖像画】タクトと鍵盤と人生と(1)ダニエル・バレンボイムさん (2/2ページ)

2007.10.24 11:12
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 バレンボイム 1954年にザルツブルクで、彼の前でピアノを弾きました。彼は褒めてくれただけでなく、彼自身のリハーサルも聴かせてくれました。そして、私は、見たことも、聴いたこともない、まったく違う音づくりに魅了されました。3カ月後、彼は亡くなりましたが、私はもっと知りたくて、多くのレコードや本を集めました。彼は、私の指揮だけでなく、音楽的思想にも影響を与えたのです。

 −−56年にイーゴル・マルケヴィチ氏らに指揮法を学んだとき、今、同じく活躍されている指揮者のクラウディオ・アバドさん(74)やズービン・メータさん(71)もいたそうですね

 バレンボイム 彼らとは、よくからかいあいました。今も持っていると思いますが、アバドの楽譜に(作曲家の)アルバン・ベルクのサインがあるのです。もちろん、私がしたのですが(笑い)。とても陽気で、幸せな時期でした。私が13歳で、メータが20歳くらい、アバドが23歳くらいで、彼のことを「もう年だ」といっていました。振り返れば、私が一番わんぱくでしたね。(福本剛)

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【プロフィル】ダニエル・バレンボイム

 1942年11月、アルゼンチン生まれ。64歳。ロシア系ユダヤ移民の家庭に育ち、7歳でピアノ演奏会を開く。イスラエルに移住後、指揮法も学び62年、指揮者としてもデビュー。パリ管弦楽団、シカゴ交響楽団、ベルリン国立歌劇場で音楽監督などを歴任。バッハやベートーベンから現代音楽まで精密な音楽表現は他の追随を許さず、公演を通した平和活動など、音楽の領域を超えたマエストロだ。

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