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【話の肖像画】ビートに刻む先祖への感謝(2)ミュージシャン・つのだ☆ひろさん (2/2ページ)
このニュースのトピックス:話の肖像画
−−小学校の卒業式にも出席しましたか
つのだ 出席しましたが、息子の卒業式では『蛍の光』が歌われなかった。『君が代』では、僕ら夫婦以外、誰も声を出さなかったし、立たなかった。「ご起立ください」というアナウンスがあったのは、『翼をください』を歌うとき。僕は言葉を失った。『翼を−』はフォークソングであり、僕としては歌謡曲としか思っていませんでしたから。帰宅してから国歌を歌わなかった息子を怒鳴りつけました。
−−どうして息子さんは歌わなかったのですか
つのだ その答えを聞いたら驚きますよ。息子はね、「歌ったことがないから知らないんだもん」と言いました。僕は、「えーっ」と言ったきり、開いた口がふさがらなかった。日本の国民なのに、国歌を教えないのが当時の教育の実態だったのです。
≪平成9年に国立競技場で行われたFIFAワールドカップのアジア予選、日本対ウズベキスタン戦では国歌を独唱した≫
−−観衆の反響は
つのだ 僕が歌い始めると、観衆がダァァァンと立ったんです。立った風圧を感じました。そして皆で歌ったんです。うれしかった。
−−なぜ、そこでは歌えたのでしょう
つのだ 国別に分かれたチームを応援する場所なので、ちょっとしたナショナリズムが生まれやすいのでしょう。歌うことは戦う選手を応援することにもつながります。僕も勇敢にフィールドに飛び込んでいく若者への激励と、祖先への感謝の気持ちを込めて歌いました。(竹中文)
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【プロフィル】つのだ☆ひろ
昭和24年、福島県生まれ。「渡辺貞夫カルテット」のドラマーとして活躍。現在は総合音楽学校「WILD MUSIC SCHOOL」で次世代の育成にも励む。