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【WOWOW】幻の写楽 発見!〜失われたニッポンを探して〜
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■5日(日)後4・40〜
世を驚かせた「写楽の肉筆画、ギリシャで発見!」の報から1年。世界で初めて真筆と確認されたというその絵が、このたび日本に里帰りし、江戸東京博物館で公開されている(「日本・ギリシャ修好110周年記念特別展『写楽 幻の肉筆画』ギリシャに眠る日本美術〜マノスコレクションより」)。番組は、その肉筆画の来日に合わせて作られたドキュメンタリーだ。幼いころから日本の美術や歴史が好きだというモデル・女優の杏がナビゲーターを務め、「絵はなぜギリシャにあったのか」を取り掛かりに、江戸文化の秘密に迫る。
写楽の肉筆画は、ギリシャ人の外交官、グレゴリオス・マノスが19世紀末に集めた1万点以上に及ぶコレクションの中から見つかった。マノスの生きていたころのヨーロッパでは「ジャポニスム(日本趣味)」ブームが席巻。つまりは“外国人が日本にあこがれていた時代”だった。そこで番組は「彼らが日本の何にあこがれたのか」を探るため、当時来日していた外国人たちの手記をひもとく。杏はそれらを手に今の東京を散策し、現代の日本にかつての江戸の姿を重ねていく。
杏は収録後、「自分たちのまったく知らない江戸の姿があったことに衝撃を受けた」と語った。番組を通して浮かび上がるのは“そのときは当たり前で、しかし今の私たちが忘れ去った日本の姿”だ。外国人たちは、なにげない風景の美しさにため息をつき、普通の人々の素朴な暮らしの中に、自分たちが近代化していく過程で失った豊かさを見た。では翻って、近代化を成し遂げた後の、現代の私たちはどうなのだろうか−。今になって写楽の肉筆画が発見されたことは、突然ではあるけれど、偶然ではないような気がしてくる。(ライター 高橋浩之)
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